ヴィジュアル系音源レビューという名目の戯れ言。

ヴィジュアル系、又はそれらと親和性の高い音楽CDの出来損ないレビューです。失礼なことも敢えて平気で書きますが完全に小僧の戯れ言なので気にしないで頂けたら幸いです。

ピンクのマーガレット/小林梓

2018年1月28日に発売された4枚目のシングル。
前作のミニアルバムに続き、LAREINEのギタリスト・MAYUによる楽曲提供です。

前作と今作が、大好きなLAREINEのMAYU作曲という事に飛び付いて購入した為、それまで小林梓さんの事は存じておりませんでした。
ですので、小林梓さんのファンの方が読まれたときに不満に感じる事もあるかと思われますがご理解ください。


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評価
★★★★…特別大好きな曲で特にオススメしたい曲。
★★★…好きな曲でオススメしたい。
★★…個人的に普通。悪くないよね!くらい。
★…正直自分はあまり良さを見出だせない苦手な曲。


01 ピンクのマーガレット
…★★★☆
キラキラとした華やかなシンセが印象的なフレンチポップ。
場面ごとにリズムパターンが変わるのがドラマティックで、サビでの切ないメロディは我らがMAYU節炸裂。
Aメロでのハッピー感を持続したままの展開にせず、サビで突然思いが巡ったかのようにマイナー調になるのが巧いですよね。
恋をする女性への想いを綴った歌詞、そして恋をする中での甘酸っぱさを上手く表現しているなと。

歌唱力は特別高くないのだけど、素朴で嫌みの無い小林さんのボーカルとの相性も意外と悪くないように感じます。


02 夢々~Ever Changing~
…★★★★
こりゃまた、お耽美色の強めな90年代のヴィジュアル系がやってそうなメロディアスロックチューン。
生きる事への問い掛けを浪漫たっぷりに綴った歌詞と切ないメロディの組み合わせは完全にVのそれです(笑)
こういった"儚さ"を持った曲ってほとんどの確率で刺さります。
割りと気に入ってしまった1曲となりました。


03 銀月
…★★★☆
ピアノとデジタルサウンドが前に出た、ゆったりと哀愁が漂う1曲。メロディは相変わらず切なく、歌謡曲テイスト。
他の女性アイドルグループ等もやっていそうなタイプの曲なのですが、メロディや歌詞のワードチョイスに耽美色が感じられるものとなっており、ヴィジュアル系リスナーにも刺さりやすいものとなっているのではないでしょうか。


04 白い糸
…★★☆☆
LAREINEのメジャー1stアルバム、「フィエルテの海と共に消ゆ」に収録されていたMAYU作曲の「白い糸」をcoverしたものとなっております。
バンドサウンドがメインだった原曲から、キレイなシンセ音が主体となったアレンジへ。
詞と共に歌謡ライクなメロディですし、女性が歌っても違和感なしですね。
メロディも歌詞も原曲に忠実なのに、女性が歌うだけで原曲の外伝みたいに聴こえてきて面白い。


総評
小林梓さんのファンの方々からどんな評価を受けているかは解りませんが、MAYUファンの僕の感想は"満足度の高いシングル"だなと。
全曲MAYU作曲ではありませんが、その他の作曲家による楽曲も思いの外気に入ってしまいましたもん。
小林さん自身がゴシックや耽美なものが好きというのもあり、4曲全てどこかしらにヴィジュアル系っぽさを感じられる仕上がりになっております。

MAYUの作る哀愁を感じる歌謡テイストなメロディが好きな方なら、ハズレだと感じる曲はないのでは。

小林梓さんによる歌唱も、これから更に深みを増していけるのではといったポテンシャルを秘めており、活動休止が非常に残念です。


総合点数…70点
★☆☆…捨て曲なしの良盤