ヴィジュアル系音源レビューという名目の戯れ言。

ヴィジュアル系、又はそれらと親和性の高い音楽CDの出来損ないレビューです。失礼なことも敢えて平気で書きますが完全に小僧の戯れ言なので気にしないで頂けたら幸いです。

RENTRER EN SOI BEST プレイリスト

RENTRER EN SOI

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作業用BESTプレイリスト

※()内に表記されているのは収録音源のタイトルです。


01 神性界 (Astreの絲)
02 LAST SCENE (MEGIDDO)
03 UNENDING SANCTUARY (UNENDING SANCTUARY)
04 CRUSADE (MEGIDDO)
05 JUST MAD PAIN (THE BOTTOM OF CHAOS)
06 THORNY RAIN BREAK (THE BOTTOM OF CHAOS)
07 Eyes of forest (Sphire-Croid)
08 見世物小屋 (RENTRER EN SOI)
09 THE ABYSS OF DESPAIR (THE BOTTOM OF CHAOS)
10 水夢見る蝶々 (水夢見る蝶々)
11 Full Moon (Sphire-Croid)
12 wither (Sphire-Croid)
13 Strawberry Oblaat (RENTRER EN SOI)
14 Re-birth (ゆりかご)
15 分裂LE+DD人格 (RENTRER EN SOI)
16 鴉色の胎児 (RENTRER EN SOI)
17 AMONGST FOOLISH ENEMIES (AMONGST FOOLISH ENEMIES)
18 TO INFINITY (THE BOTTOM OF CHAOS)
19 LAST WORD 「 」 (THE BOTTOM OF CHAOS)
20 I HATE MYSELF AND WANT TO DIE (THE BOTTOM OF CHAOS)
21 PROTOPLSM (RENTRER EN SOI)
22 SECRET SCARS-BESIDE YOU- (UNENDING SANCTUARY)
23 神話 (THE BOTTOM OF CHAOS)
24 STIGMATA (STIGMATA)
25 波紋伝う眩暈 (ゆりかご)
26 Sincerely (ゆりかご)
27 STAY GOLD (AIN SOPH AUR)



リエントが解散してからもう10年以上経過ですか…。
未だに自分の中では一線で活躍してるバンドです。笑

素晴らしい作品を7年の活動の中で多く生み出してきた彼らを過去という時間に埋もれさせてしまうのは、あまりにも勿体無い。

という訳で、記事を書いた所で何人の目に届くかも分からないショボいブログにリエントのプレイリストを公開してみました。笑

さて、リエントの音楽性はというと。

時期によってサウンドはがっつり異なるバンドで。

初期の音楽性は、2021年のヴィジュアルシーンでは、ほぼ絶滅したと言っても過言ではない"白系"と呼ばれる耽美で儚い世界観を武器にしたバンドでした。

90年代に活躍した、あの"BAISERの紫"さんによるプロデュースでデビューし、瞬く間に雑誌の表紙を飾る事に。

紫さんのプロデュースもあってか、何処と無くBAISERにも通ずる匂いもする初期の作品ですが、この頃は「初期L'Arc~en~Cielの再来」と騒がれていましたね。

その後は同事務所の先輩、DIR EN GREYや蜉蝣といった名だたるバンドメンバーからのアドバイスやサポートもあり、どんどんダークでヘヴィなサウンドに変化していきます。

この転換期にリリースされた楽曲郡は当時、かなりの賛否両論を巻き起こしました…。

今までが天使の羽が似合うキラキラした真っ白な世界だとしたら、急に真っ黒な絶望を奏でる悪魔のようなバンドになったのですからね 笑

ですがそれも、白も黒もどちらも表現出来るだけのポテンシャルを持ち合わせていたからこそ、リスナーにギャップを与えられた訳で。

どちらの音楽性も、付け焼き刃のような中途半端さはなく、振り切っているのですよね。

たしかに、技術や耳馴染みの良さを超越した"感情優先"で表現するvo砂月さんのデスボイスやシャウトは、聴く人を選んでしまうのも事実。

ヘヴィネスが当時のヴィジュアルシーンでまだ定着していなかったりと、後期のリエントの楽曲の完成度の高さを評価される機会はそう多くはなかったように感じます。

ですが、当時から歳月が流れ、良くも悪くもヘヴィなサウンドを奏でるV系バンドが量産されてしまった現在だからこそ、リエントの持つポテンシャルの高さを再確認できるのではないでしょうか。

特に、リエントの解散前にリリースされたシングル2枚とミニアルバムで示した、白時代の耽美さと黒時代で培った演奏力とサウンドを掛け合わせたような音楽性は唯一無二です。

ヘヴィでハードなサウンドに乗せて歌われるのは、裏切りや絶望による「心の痛み」なのにも関わらず、どの楽曲も儚く美しく、どこか神秘的な空気も発する世界観は、類を見ません。

所謂よくいるDIR EN GREYの二番煎じでは無かったという評価は、今だからこそ気付く人も少なくないはず。

後にDIR EN GREYの京さんによるバンド、Sukekiyoのメンバーに抜擢されるギタリスト・匠さんとドラマー・未架さんの高度な演奏力と、一線を画す程の作曲の才能。

そして繊細な歌声で白から黒まで歌いあげるボーカル砂月さんの表現力とは、まさしく唯一無二なんですよ。


当時、海外でも着々と人気を上げていた最中だったのもあり、本当に惜しまれる解散となったリエント。

あの日からずっと、5人の再結成を待っています。

現代の録音技術やサウンドプロワークで彼らの音が聴けたなら……

そんな事を思いながら、これから先もずっとリエント聴き続けるんだろうなぁ…。

本当に素晴らしいバンドなので、是非、彼らの残した作品に耳を傾けてみて頂きたい。