ヴィジュアル系音源レビューという名目の戯れ言。

ヴィジュアル系、又はそれらと親和性の高い音楽CDの出来損ないレビューです。失礼なことも敢えて平気で書きますが完全に小僧の戯れ言なので気にしないで頂けたら幸いです。

Gardenia/MALICE MIZER

2001年05月30日に発売されたKlahaがvoを務める第3期MALICE MIZERによるシングル。

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評価 (基本そのアーティスト内での評価)
★★★★…特別大好きな曲で特にオススメしたい曲。
★★★…好きな曲でオススメしたい。
★★…個人的に普通。悪くないよね!くらい。
★…正直自分はあまり良さを見出だせない苦手な曲。


01 prologue ~回想~
…★★★☆
穏やかなピアノとシンセによる哀しげなインスト。
26秒という短さでそのまま次の曲へ繋がる仕様となっており、独立した単体の曲というよりは2曲目のイントロと解釈して良さそうですね。
★の数はGardeniaとセットとしてカウントしての評価とします。


02 Gardenia
…★★★☆
ピアノとヴァイオリンによる旋律が、美しくも哀しい雰囲気を演出するクラシカルなミディアムナンバー。
カスタネットの音を効果的に取り入れたり、様々な楽器が仕様されておりますが、しっかりとバンドサウンド
主張しすぎず華を添えるギターやドラムの演奏も上品です。
Aメロ→サビといったシンプルな展開ながら、上品で耽美な世界観とメロディの奥ゆかしさは中々他のアーティストでは味わえない完成度ではないでしょうか。

さて、Gacktが抜けた後のマリスと言えば、評価の分かれる3代目ボーカリストKlahaさんの存在です。
低音を効かせた伸びやかでオペラティックな歌唱をする彼の歌声は、Gackt時代が好きな方からするとイメージに合わないと思っている方も多いはず。
ではこの楽曲ではどうでしょう。
Gacktの代わりのボーカルではなく、Klahaならではの表現と存在感が遺憾なく発揮されてると僕は思うんですよね。
伸びのあるメロディ、クラシカルな楽曲との相性はGacktにも負けず劣らずですよ。

「3期はGacktじゃないから嫌ー!!(*`Д´)ノ」と食わず嫌いをしている方が居たら、この曲を知らないでいるのは余りに勿体無い。

Klaha時代も中々良いよ、と自信を持ってオススメしたいMALICE MIZERの名曲の一つだと思います。


03 崩壊序曲
…★☆☆☆
パイプオルガンと打ち込みのリズムによるダークなインダストリアル的楽曲。
全編打ち込みでバンドサウンドは一切なし。
ボーカルも低音での呟きばかりで味気ないです。
サビというサビは無く、強いて言うならラストのクワイア風な所が盛り上がりどころなのか?(^^;
この手の、メロディや展開がしっかりしていないタイプの曲は好みじゃないので、あまり良さが分かりませんごめんなさい。(笑)

04 Gardenia (instrumental)

05 崩壊序曲 (instrumental)


総評
Gardeniaは3期のマリスを代表する素晴らしい曲なのは間違いありませんが、個人的に3曲目の蛇足感を否めないところがあります。
表題曲へと繋げるイントロまで別トラックに用意してまで世界観を構築しようという意識が見られるのにも関わらず、唐突に3曲目で雰囲気が変わってしまい表題曲の余韻を感じられないのですよ。
せめて曲順が逆なら、光の無い真っ暗な場所から視界が晴れてきて…みたいなものを感じられたかもしれない。
いや、感じられないか。(笑)
わかりません!o(T◇T o)

でもまぁ何度も言いますがGardeniaは名曲ですしアルバム未収録な為、このシングルを買う価値は大いにあります。

総合評価は65点!!
…★★☆の良盤。